認められて伸びる・やる気がでるタイプなら依頼者・ユーザーに認めてもらう - 2015-10-08 - ククログ

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認められて伸びる・やる気がでるタイプなら依頼者・ユーザーに認めてもらう

クリアコードは楽しく開発することを大事にしています。楽しければ開発を続けられますし、学ぶときの効率もよくなるからです。

楽しさの源は人それぞれです。理由なく楽しめる人もいますし、自分で目指す場所を決めてそれを実現することで楽しくなる人もいますし、他の人から認めてもらうことで楽しくなる人もいます。この例の中の最初の2つは自分で完結するタイプです。最後のタイプは自分以外のだれかが必要なタイプです。

クリアコードのメンバーは(少なくとも仕事では)他の人を認めるときの閾値が高い傾向があります。そのため、最後のタイプのメンバーをサポートすることは苦手です。最後のタイプのメンバーが常に高い成果を出していれば自然と認められますが、多くの場合、それは難しいことです。

最後のタイプのメンバーをサポートする方法として「他の人を認めるときの閾値を下げる」方法がありますが、ここでは別の方法を紹介します。それは、依頼者・ユーザーに認めてもらう方法です。

依頼者・ユーザーに認めてもらう

クリアコードでは仕事の中で接点がある人は社内の人だけではありません。仕事の依頼者とも接点がありますし、開発に参加しているフリーソフトウェアのユーザーとも接点があります。そんな社内以外の人から認めてもらうことで「他の人から認めてもらうことで楽しくなる」タイプの人でも楽しさの源を得ることができます。

依頼者・ユーザーに認めてもらうにはどうしたらよいかというと、依頼者・ユーザーが実現したいこと・抱えている問題などを理解し、それを適切な方法で解決します。

難しいのは、次のように、表面的な認識で対応するだけで適切な方法を用いた解決になることが少ないということです。

  1. 「○○が欲しいです。」→

  2. 「○○を作りました。」→

  3. 「ありがとうございます!」

次のように、「理解」した上での対応が必要になることの方が多いです。

  1. 「○○が欲しいです。」→

  2. (「…△△が根本的な問題だな…」)→

  3. 「実は××ができるようになるとよかったのではないでしょうか?」→

  4. 「あぁ、そうですね!」→

  5. 「□□という対応をしました。これで××ができるようになります。」→

  6. 「ありがとうございます!」

適切な方法での解決を積み重ねます。これを繰り返すことで認めてもらえる確率があがります。

世の中にはいろいろ制約があり、解決できないこともあります。そのようなときは、依頼者・ユーザーに納得してもらえるように、依頼者・ユーザーの方を向き、依頼者・ユーザーの言葉で説明する必要があります。

なお、「他の人を認めるときの閾値が高い傾向」があるメンバーでも、依頼者・ユーザーに認めてもらう成果を出すにはどうしたらよいかについては協力できます。なぜなら、それはクリアコードが大事にしていることでメンバーが日々実践していることだからです。

まとめ

「他の人から認めてもらうことで楽しくなる」タイプの人をサポートする方法として「依頼者・ユーザーに認めてもらう」方法を紹介しました。

「依頼者が満足する仕事」を目指すことは普通のことなので、実践している人は多いでしょう。そんな仕事をしている人は、依頼者と接点を持つことで「認めてもらう」機会が増えるはずです。認めてもらうことが原動力になる人は依頼者との接点を増やすと認めてもらえる確率があがるでしょう。

フリーソフトウェア開発者はユーザーに会いに行くとよいです。認められる機会が増えることもそうですが、普段フィードバックをもらえない人からのフィードバックは有益な情報になるかもしれません。