弊社にて開発した、Thunderbirdのバグを回避するパッチや挙動の変更を行う拡張機能を公開しております。
なお、これらの拡張機能は無保証です。これらの拡張機能を利用された結果生じた損害について、当社はいかなる責任をも負いませんのであらかじめご了承ください。業務上の必要性からの導入をお考えの場合は、Mozilla Firefox & Mozilla Thunderbird保守・サポートサービスのご利用もご検討ください。
- 不正なアドレスの警告表示パッチ
- URIの自動デコード
- アドレスブックの検索語句の自動クリアパッチ
- リンク先ファイルの送信禁止
- メールアドレス分割の問題の修正パッチ
- MIME Type「application/applefile」による問題の回避
- Windowsショートカットの直接実行
不正なアドレスの警告表示パッチ
Thunderbird 2は、メール作成時に最初のアドレスが正しいメールアドレスでない場合に警告を表示しますが、二つ目以降のアドレスに対しては警告を表示しません。このパッチを導入すると、送信しようとしているメールの送信先に一つでも不正なアドレスがあった場合に警告が表示されるようになります。
対象バージョン:Thunderbird 2
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
URIの自動デコード
Thunderbirdのメッセージ編集ウィンドウにおいて、本文領域にローカルファイルをドロップすると、ファイルのURLがURIエンコード済みの状態で挿入されます。この拡張機能の導入後は、挿入されるURLがURLエンコードされる前の人の読める形の物になります。
なお、デコードされるのは表示上のみで、実際のリンク先はURIエンコード済みの物となります。また、HTMLメールではないプレーンテキスト形式のメール編集ウィンドウでは、この機能は利用できません。
対象バージョン:Thunderbird 2 ~ 3.1
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
アドレスブックの検索語句の自動クリアパッチ
Thunderbird 2には、アドレス帳で何らかの条件で検索を実行した状態のままウィンドウを閉じると、アドレス帳の内容がその際の検索結果のままに固定されてしまうバグがあります。このパッチの導入後は、ウィンドウを閉じる前に必ずアドレス帳の検索条件を消去して、このバグの発生を回避するようになります。
対象バージョン:Thunderbird 2
- Ver.0.5 (2008.7.14)
- 正常に動作しない場合があったのを修正
- Ver.0.3 (2008.5.8)
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
リンク先ファイルの送信禁止
ThunderbirdではHTMLメールの編集時に、画像やリンクなどを埋め込む際にリンク先のファイルをメッセージに添付することができます。この拡張機能は、リンク先のファイルを添付する機能を完全に無効にし、社外などに流出しては困る機密ファイルを不注意によって流出させてしまうなどのトラブルを防ぐ物です。
対象バージョン:Thunderbird 2 ~ 3.1
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
メールアドレス分割の問題の修正パッチ
Thunderbird 2の受信メールの宛先欄・CC欄のアドレス切り分け処理には問題があり、エンコードされた表示名パートに半角カンマや開き括弧などが含まれていると、アドレスの表示や「全員に返信」機能などにおいて、それ以降のアドレスが無視されてしまうという現象が発生します。このパッチはThunderbird自身が宛先欄やCC欄を解釈する直前の処理に割り込んで、特殊文字が含まれているパートを二重引用符で囲うなどし、正常にアドレスを切り分けられるようにします。
対象バージョン:Thunderbird 2
- Ver.0.5.2 (2009.3.27)
- Reply-Toヘッダが無視されていたのを修正
- Ver.0.5.1 (2008.5.14)
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
MIME Type「application/applefile」による問題の回避 - No application/applefile
Thunderbirdから送信したメールがMicrosoft Exchange Server 2007等のメールサーバによって拒絶される問題の発生を抑止します。
対象バージョン:Thunderbird 2 ~ 3.1
Subversionリポジトリ: Trunk, Branches, Tags
問題の詳細な情報
この問題は以下の原因により発生します。
- Mac OS上のメールクライアントでメールにファイルを1つ添付すると、ファイルの実体(データフォーク:application/pdfなど)とファイルのメタ情報(リソースフォーク:application/applefile)の両方が添付される場合があります。
- Exchange Server 2007は、MIME Typeが「application/applefile」である添付ファイルを含むメールを拒絶する仕様になっています。
- Thunderbirdは、(Thunderbirdにとって)未知のMIME Typeが設定された添付ファイル付きのメールを受信し、添付ファイルをダブルクリックするなどの方法で開いた場合、そのファイルの拡張子とMIME Typeを関連付けて記憶します。また、次に同じ拡張子のファイルを添付して送信しようとした場合には、Thunderbirdは、OSが提供する情報よりも、この時記憶したMIME Typeを優先して使用します。
これらの原因によって、Thunderbirdでメールにファイルを添付するとMIME Typeが「application/pdf」などの本来のMIME Typeではなく「application/applefile」になってしまい、Exchange Serverを使用している相手に送ったメールが必ず拒絶されるようになるという事態が発生し得ます。
この問題の回避方法として、Thunderbirdのプロファイルフォルダにあるファイル「mimeTypes.rdf」を削除するという方法が広く知られています。これは、Thunderbirdが記憶してしまった「application/applefile」というMIME Typeの情報を強制的に消去し、OSが提供する情報に基づいて添付ファイルのMIME Typeを設定するようにするというものです。
しかしながら、上記のThunderbirdの仕様により、メールをよくやりとりする相手の中に、添付ファイルのMIME Typeに「application/applefile」が設定されたメールを送信する人が1人でもいると、mimeTypes.rdfに誤った情報が再び保存されてしまうため、すぐに問題が再発してしまうことになります。
このアドオンの詳細
本アドオン「No application/applefile」は、Thunderbird起動時にmimeTypes.rdfの内容を確認して、MIME Type「application/applefile」の情報が存在する場合はそれを自動的に消去します。
また、受信したメールの添付ファイルのMIME Typeが「application/applefile」であった場合には、ファイル名(拡張子)から正しいMIME Typeを推測し、添付ファイルのMIME Typeとしてその正しいMIME Typeが設定されていたものとしてThunderbirdに認識させます。
これらの処理により、本アドオンは上記の問題の発生を抑制します。
Windowsショートカットの直接実行
Thunderbirdではセキュリティの観点から、メールに添付されたWindowsショートカットを直接開くことができません。この拡張機能の導入後は、添付されたショートカットをダブルクリックすると、リンク先のファイルを直接開くようになります。
対象バージョン:Thunderbird 2 ~ 3.1