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多数のユーザを抱える企業や大学などでは、ユーザの情報をディレクトリサーバに保存していることが多いと思われますが、Thunderbirdには、そのようなディレクトリサーバにLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)で接続して必要な情報を取得する機能があります。具体的には、Thunderbirdでは以下の場面でLDAPが利用できます。
これらの機能をテストするためには、当然ながらディレクトリサーバを用意する必要があります。ここでは、インストールが簡単な「ApacheDS」を利用して、Windows XP環境下でThunderbirdでのLDAP関連機能をテストする手順を解説します。
ApacheDS(Apache Directory Server)は、Webサーバ「Apache」で有名なApache Foundationで開発されているオープンソースのディレクトリサーバです。Windows用にはインストーラが用意されており、特別な知識が無くてもインストールしてすぐに利用を始められます。
Apache Directoryプロジェクトではディレクトリサーバの内容をGUIで管理する「Apache Directory Studio」というEclipseベースのツールも開発されています。これを使って、テストのためのダミーのユーザ情報をディレクトリサーバに登録します。
6から10の操作を繰り返して、さらに何人分かユーザ情報を登録します。「uid」はユーザの識別子となりますので、他と重複しない値を入力してください。
なお、9のステップで「RDN:」欄の右にある「+」ボタンをクリックして入力欄を増やすと以下の操作が期待通りには動かなくなる場合がありますので、ここでは必ず「uid」のみを設定して下さい。
ここまでで入力した情報を、Thunderbirdで実際に利用してみましょう。
これで、Thunderbirdでディレクトリサーバに接続する準備が整いました。
試しに、ディレクトリサーバの内容をアドレス帳として表示してみましょう。アドレス帳ウィンドウの左のアドレス帳一覧から「ApacheDS」を選んで、ウィンドウ右上の検索欄に先ほど登録したダミーのユーザの名前やメールアドレスの一部を入力します。ディレクトリサーバに接続するためのパスワードの入力を求められますので、「secret」(ApacheDSに最初から用意されているサンプル設定のディレクトリサーバのパスワードです)と入力すると、ダミーのユーザ情報のうち今入力した文字列にヒットした物がリストアップされます。また、新規にメール作成ウィンドウを開き、宛先の入力欄に先ほど登録したユーザの名前の先頭数文字を入力すると、該当するユーザのメールアドレスが補完候補として表示されます。
以上で、基本的な手順の解説は終わりです。LDAP関連の各種の隠し設定をテストする場合などに利用してみると良いでしょう。