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Chromium Embedded Frameworkへのコントリビュート体験談
最近、ChronosというChromiumベースのWebブラウザの開発をしている橋田です。仮想化ソリューションと組み合わせて、Windows環境で動作する仮想化アプリとして提供するプロダクトです。
Chronosでは、Chromiumブラウザを自作のアプリケーションに組み込むためのフレームワークである「Chromium Embedded Framework」を使っています(以降「CEF」と表記)。
先日、Chronosの開発を通じて、CEFに簡単な機能追加のパッチを提供しました。 今回はその体験を元に、CEFへのコントリビュートの流れを紹介します。
後半には、さらによくわかる特別コンテンツ(?)もありますのであわせてどうぞ。
Google Chrome拡張機能のManifest V3におけるwebRequestでのブロッキングの継続利用
2020年に発表され、2021年のGoogle Chrome 88以降のバージョンで既に利用可能となっている、Chrome用拡張機能の仕様の大規模アップデートである「Manifest V3」では、それまであったwebRequest
と呼ばれるAPIが廃止されています。
ですが、いつまで可能かという期間は明記されていないものの、主に法人運用向けとして、特定の条件を満たすことでこのAPIの利用を継続できるようになっています。
この記事では、webRequest
によるブロッキングをManifest V3でも行う具体的な方法について解説します。