フリーソフトウェア

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フィヨルドブートキャンプ様とOSS Gateワークショップをコラボ実施しました!

OSS Gateのワークショップの企画・実施をここ1年ほど担当している福田です。

OSS Gateは、OSS(オープンソースソフトウェア)開発に参加する「入り口」を提供する取り組みです。 フリーソフトウェアを推進する活動の一貫として、クリアコードはOSS Gateの活動に参加しています。 普段から定期的にワークショップを開催して、参加する方々にOSS開発を体験してもらっています。

今回、フィヨルドブートキャンプ様から素敵なコラボ企画をいただき、OSS Gateオンラインワークショップ - フィヨルドブートキャンプ特別版を2023年9月30日に実施しました。 この記事では、このコラボ企画について紹介します。

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「脱オープンソース」が起こっている今、企業はどのようにオープンソース開発に関わるべきか

結城です。

近年、「オープンソースからの離脱」の事例が度々観測されています。 記憶に残る大きなニュースでは、2018年から2019年にかけてのRedis、MongoDBなどのプロジェクトの相次ぐライセンス変更がありました。 最近も、HashiCorp社がTerraformを非オープンソースライセンスに変更したことが話題となりました。 オープンソースからの離脱というわけではありませんが、RedHat社がRedHat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードリポジトリの一般公開を取りやめて、ソースへのアクセスを自社のサポートサービス契約者のみに限定した事も、この流れと無関係ではないでしょう1

このような状況を見ていて、「オープンソースって、もうアカンの? これからはSource Available?」「業務でオープンソース開発プロジェクトにコミットメントしても大丈夫なの? 将来性はあるの?」といった不安を抱いている人もいるのではないかと、オープンソース開発に参加していきたい企業のお手伝いを業務で行っている筆者は憂えています。

それがただの杞憂であればいいのですが、もしかしたらそういう方が本当におられるかもしれないので、今日はそのような切り口から「企業がオープンソース開発に関わる際に今考える必要がある事」を解説してみようと思います。

  1. GPLであってもソースの開示義務があるのはソフトウェアの使用者に対してのみであって、「誰でも自由にアクセスできるようにソースを公開する」義務はありません。ソースを公開している多くのケースは、「使用者に限定して、求めに応じてソースにアクセス可能とする」ためのコストが割に合わないからそうしているに過ぎません。

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世界の先駆者!?に聞いたOSS「肉の日リリース」の話

2023年入社組の屋代です。テストとドキュメントのエンハンスメントを中心に担当しています。

  • ドキュメント上の更新日付を相談したら「肉の日リリースの29日で」と即答された
  • 社内チャットに「ラピッドリリースサイクル」の話題が出た際、「肉の日リリースのパクリ」と発言があった

ことが相次いで関心がにわかに高まり、創業メンバーの1人である足永さんに話を聞く機会を作ってもらいました。

名付けて「肉の日サロン」です。

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Chromium Embedded Frameworkへのコントリビュート体験談

最近、ChronosというChromiumベースのWebブラウザの開発をしている橋田です。仮想化ソリューションと組み合わせて、Windows環境で動作する仮想化アプリとして提供するプロダクトです。

Chronosでは、Chromiumブラウザを自作のアプリケーションに組み込むためのフレームワークである「Chromium Embedded Framework」を使っています(以降「CEF」と表記)。

先日、Chronosの開発を通じて、CEFに簡単な機能追加のパッチを提供しました。 今回はその体験を元に、CEFへのコントリビュートの流れを紹介します。

後半には、さらによくわかる特別コンテンツ(?)もありますのであわせてどうぞ。

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メール誤送信対策製品「FlexConfirmMail」のMicrosoft Outlook版をリリースしました

1. 概要

クリアコードでは FlexConfirmMail というフリーソフトウェアを開発しています。もともと2013年からThunderbird向けに開発を始めたメール誤送信対策製品で1、現在も国内外で数万ユーザーに利用されている割とポピュラーな製品です。

先週、FlexConfirmMailをMicrosoft Outlook向けに移植したバージョンを公開しました。MicrosoftのOffice APIを利用して一から実装したもので、Thunderbirdで実証済みの誤送信対策がMicrosoft Outlookでも使えるようになりました。

この記事では「誤送信対策を始めたい」・「会社で対策が必要だがどこから手を付けていいか分からない」といった企業の担当者の方を主なターゲットとして、この新しいアドインについてご紹介します。

  1. 2013年にconfirm-mailをフォークする形で開発を始めました。最初のコミットは 2013年9月6日 です。

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フリーソフトウェアライセンス(オープンソースソフトウェアライセンス)入門

最近、フリーソフトウェア(オープンソースソフトウェア)をいざ公開しようと思った時に、ライセンスの扱いに困った福田です。

ライセンスには様々な種類があり、シンプルなライセンスもあれば制限の強そうなライセンスもありますよね。私は最初、自分で選ぶならシンプルで制限が少ないライセンスの方が良いかな、と深く考えずに思ってしまいました。しかし、制限が強いということは、それだけ強い保護が受けられる、ということでもあると知り、世界がひっくり返ったような衝撃を受けました。

ライセンスには様々な種類があり、そこには様々な考え方がありますが、今回はフリーソフトウェアを大事にしたい場合のお勧めのライセンスの選び方や、使い方を紹介します。

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