クリアコードで働いて知ったことと思ったこと - 2022-07-06 - ククログ

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クリアコードで働いて知ったことと思ったこと

クリアコードで、コードを書く以外の仕事をしている吉本です。 この記事では、クリアコードで働くことがどんな感じなのかをお伝えします。 2021年4月ごろからクリアコードで働き始めた私がどんなことを知って、どんなことを思ったかを紹介します。

この記事を書いている理由は、現在一緒に働く人を募集していて、興味を持ってもらいたいと思っているからです!

クリアコードで働く

クリアコードは、フリーソフトウェアとビジネスの両立を目指して、ソフトウェア開発を行っています。

開発に携わるソフトウェアは、ミドルウェアといわれるソフトウェア開発のために必要なソフトウェアが中心です。必要な機能を足すような改修等の受託開発に加え、FluentdやGroongaといった既存OSSを利用している企業の技術運用サポートも行います。一般的なユーザーさん向けの開発というよりは、ユーザーさん向けの開発を行っている開発知識のある方との業務が多いです。開発をよりスムーズに、製品をよりよくしていくために必要なコンポーネントの開発を一緒にしています。

私個人は、開発業務以外のこと全般に携わっています。

働きやすさのポイントと個人的な感想

就業環境は、とても働きやすいです。これまでサービス業界や中規模以上の企業で働いていた私にとっては少しやりづらい部分もあったので、働きやすさのポイントと個人的な感想を紹介します。

働きやすさのポイント 個人的な感想
勤務形態が柔軟。基本はリモート、フレックスタイム制です。 コアタイムは10:00-15:00なので、早めに終わって病院にいったり予定が組み立てやすいです。
小規模でコミュニケーションがとりやすい。「分からないことは聞く」「できる人は教える」という文化も浸透しています。 これまで「分からないことはマニュアルなどを調べてから聞く。」「担当の人に聞く」という文化で勤めてきた身からすると、少し戸惑う文化ではありました。リモート勤務で相手の現状の様子が見えないので、「今聞いていいのかな?」という悩みもありました。今は、オープンに聞けるというのは本当によい文化だと思います。また、専門用語も自然に多く、相手にとっては常識ともいえるような言葉の意味も教えてもらう必要があったりしたのは、少し大変でした。1
やってみたい開発に取り組める。取り組む内容は個人の意向が尊重されます。 コードが公開されているソフトウェアであれば、かなりバラエティに富んだソフトウェアをサポートする業務依頼が来るので、言語、用途など色々なことにチャレンジできます。色々なソフトウェアに取り組むことはできますが、正直、私は知らないものばかりでした。なので、一般的なものはあまり扱わないのかもと思います。
フリーソフトウェア開発にかかわる活動を全般的に応援しているので、関わっていることがあると業務として活動できるかもしれません。 フリーソフトウェアが、コミュニティで運営されていて個人に依存していることが多いことすら知らなかった私にとって、個人でそれだけの時間を費やして開発活動をやっている人たちはそれだけで本当にすごいと思いました。

さらに就労条件などを詳しく知りたい方は、採用ページをご確認ください。

クリアコードに入社して知ったこと

畑違いの業界で10年以上社会人を経験してきた私にとって、クリアコードでおこなわれている開発業務は全く別世界でした。

利用するパソコンがWindows OSに限らないことに始まり、日々使うアプリケーションも触れたことのないものが多かったです。そんな私が、入社して思ったことをまとめました。

1. フリーソフトウェアってとても便利

クリアコードでは、基本的にフリーソフトウェアをつかって業務を行います。 そして、フリーソフトウェアの開発者の人たちと一緒に働いていると、とても便利に業務ができます。

例えば、業務時間のレポーティングや勤怠管理2についてそれぞれに別のソフトウェアを使うのではなく、使っているソフトウェアに拡張機能を付けて、管理できるようになっているのです。

「●●できないかなぁ?」というと「できるよ」って返事が来る世界です。

私はとても感動しました。

この返事は、顧客から受けている受託開発などでもよく聞く言葉で、もちろん時間や予算の問題があるので「できるよ」が「やろう」になるかどうかは別の話になるとは思います。それでも、いったん「できるよ」が出てくることが、すごいなぁと日々感じています。

それもこれも、フリーソフトウェアの中身が見えていて、それぞれを連携させられるようにする技術が社内にあるからです。

2. フリーソフトウェア開発とその背景と考え方

クリアコードが大切にしていることはフリーソフトウェアとビジネスの両立です。

この理念は、簡単なようで複雑な要素があります。まず、フリーソフトウェアという言葉が意図することが様々な方向性があるからです。

「フリーソフトウェア」という言葉すら知らなかった私が1年間で理解したこととしては以下のようなことがあります。

  • フリーソフトウェアのフリーは「Free(無料)」ではなくFreedomの「Free(自由)」
  • フリーソフトウェアはソフトウェアの種類を意味している
  • フリーソフトウェアのソースコードは公開されている
  • 知らないだけで、現在の様々な技術の根幹で使われていることが多く、システムの世界のインフラ技術といわれることもある
  • 関連するライセンス、概念、ルールがあり、似て異なるものがたくさんある
  • 関わっている人が同じ方向を向いていても、同じ道を進んでいるとは限らない
  • Ecosystem(エコシステム)という概念がある

色々と知った中でも、私の中で印象に残ったものが「Ecosystem(エコシステム)」という概念でした。

学生時代に7年ほどアメリカに留学していた私としては、その考え方がとても欧米的だなと思いました。

もともとは「生態系」という意味で、簡単に言えば循環していく仕組みになるのですが、テクノロジーの世界では、作ったものが直接的な利益になるわけではないが、作ったものが可能にする何かが利益を生み出すという循環を意図しています。そのため、アメリカの大手IT企業(Googleなど)では直接の利益にならなくても、最終的に利益につながるフリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアに予算をつけて開発を行っています。

フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアは、現在のテクノロジーの様々な基礎になっているにも関わらず、メンテナンスが個人のボランティア精神に依存していたりするので、そういった問題の解決にもつながるように、このエコシステムの概念が日本でも広がり、フリーソフトウェアで稼げるようにしていかないといけないんだなぁ。と思いました。

クリアコードが行っているエコシステム的な活動としてOSS Gateという活動があります。3入社してから、私もOSS Gateオンボーディングや、ワークショップの活動のサポートに参加しています。これまで、あまり知らなかった開発の裏側や、開発者同士の会話を聞いていて、とても楽しそうなのが印象的でした。そして、仲間が増えてほしい!という気持ちがあって、いろいろなことを教えてくれるんだなと感じました。開発の話についていきたくて入門資料を読んで心が折れてしまいましたが、これからも開発者の人たちのコミュニティが盛り上がるサポートをしていけたらいいなと思っています。

まとめ

何も知らなかった私ですら、クリアコードに入社してGitLabを使ってウェブページを更新したり、issueを立てたりできるようになり、Ubuntuを使って一部の簡単なスクリプトを動かすこともできるようになりました。

それもこれも、社内の皆さんが教えてくれたからです。なので、クリアコードで働くと、とてもディープで、専門的な開発知識を身に着けることができると思います。

またフリーソフトウェアの世界が良くなるような活動も推奨しているので、フリーソフトウェア開発に関わっていたい人、フリーソフトウェア開発を仕事にしたい人にとってはとてもよい就業環境だと思います!

興味のある方はぜひ会社説明に申し込んでみてください!

  1. 自分が知らなかった単語を学んだり、使い方が違ったりした時に記録を残して、用語集にまとめています。

  2. 業務時間のレポーティングに関する具体的な内容について紹介しています。Redmineを使った技術サポートサービスの運用効率改善事例 #RedmineJapan

  3. OSS Gateの立ち上げについて