Debian

YoctoレシピをISAR向けに移植するときにはまらないためのヒント

組み込みLinuxでは、ターゲットとなるOSをビルドするためのYoctoレシピが提供されていることがあります。 そのような事例では、広く公開されているレシピをベースに、企業が独自に追加の修正を施したレシピを適用する ということが行われたりします。

今回は、そのようなYoctoのレシピをISAR向けに移植することになったときにはまらないためのヒントをいくつか紹介します。 (Yoctoレシピにはある程度慣れているが、Debianパッケージにはあまり慣れていない人が対象です。)

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共有ライブラリーをDebianパッケージ化する方法を紹介

こんにちは。 OpenArmの開発に少しずつ参加している福田です。

最近、OpenArm CAN LibraryのDebianパッケージを作成しました。

本記事では、現時点の最新のdebian/のお作法をまとめました。

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debパッケージからneedrestartの挙動を抑制する方法

先日 fluent-package v5.2.0をリリースしました。

v5.2.0の注目に値する機能として、対応しているバージョンのパッケージ間でダウンタイムなしのアップグレードが実現できるという点があります。 (つまり、v5.2.0にアップグレードした後、その次のバージョンに改めて更新するときにダウンタイムなしでパッケージを更新できるということです。)

この機能を実現するためには、パッケージ更新時のサービスの挙動を制御し、意図しないタイミングで勝手にサービスがリスタートされないようにする必要がありました。 本記事では、サービスのリスタートに関連するneedrestartの機能をパッケージ側から抑制する方法について説明します。

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debやrpmの中身を一部書き換えてパッケージを再作成する方法

開発したソフトウェアを簡単に導入してもらえるようにするための工夫として、debやrpmといったパッケージを用意し、パッケージを含むリポジトリから インストールできるようにするということがよく行われています。

debやrpmといったパッケージを提供する側にとっては、提供したパッケージを問題なく更新できるように、(パッケージの一部だけ変更したものを用意するなどして)パッケージ更新時の挙動を検証したくなることがあります。

今回はそんなときのために、debおよびrpmの内容を一部書き換えてパッケージを再作成する方法について紹介します。

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GroongaのDebianパッケージをビルドする仕組み

GroongaのDebianパッケージについてお勉強中の児玉です。

Groongaでは、Debian向けのパッケージを作成し、そのメンテナンスを行っています。 その中で、「GroongaのDebianパッケージはどのようにビルドされているのだろう?」と気になったので、少し深掘りしてみました。 今回は、Debianパッケージの全体的なビルドフローの詳細には触れず、GroongaのDebianパッケージをメンテナンスする過程で学んだこと、 そして理解しておくべき重要なポイントに絞って紹介します。

より詳しい情報を知りたい方は、Groongaのdebian/を眺めてみる会をぜひご覧ください。 Debian Developerである林さんが詳細に解説しており、非常に参考になります。 この記事内でも関連する動画へのリンクを随時ご紹介しますので併せてご活用ください。

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UbuntuのAPTを使用して、.debパッケージでサードパーティリポジトリを登録しパッケージをインストールする仕組み

最近、Groongaチームに加わると同時に普段使いのmacOSからUbuntuに乗り換え、まだ不慣れな思いをしている児玉です。

Groongaの開発環境を整えることになり、Groongaの最新版をソースコードからビルドするためにサードパーティのリポジトリからパッケージをインストールする場面に直面しました。パッケージの公式サイトを見ながら手順通りにインストールできたものの、その背後にある仕組みが理解できていない状態でした。この状態に少々モヤモヤし、気になっていた気持ちを社内でつぶやいたところ、Debian Developerの林先輩が.debパッケージでサードパーティリポジトリを登録しパッケージをインストールする仕組みを教えてくれました。今回は、その貴重な学びを共有します。

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Debianパッケージの更新によりPCが起動しなくなったときの復旧事例

はじめに

Debianには開発コードネームがsidとよばれる、いわゆる不安定版(unstable)があります。 sidの成果がテスト版や将来の安定版へと反映されていくしくみになっています。

不安定版とはいっても、それなりに開発・テストがなされているので、そうそう致命的な問題を踏むことはありません。1

今回は、非常にごく稀ではあるものの、不幸にもそのような不具合を踏んでしまった場合からの復旧手順を紹介します。

  1. 筆者はDebian sidのデスクトップ環境を周囲の影響もあり常用しています。不具合がないとはいいませんが、起動しなくなるほどの致命的な問題を踏み抜くことは非常にまれです。

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DebConf21でまだ手がつけられていないバグを見つけやすくする仕組みの最近の話をしました

DebConf21Latest topics about fabre.debian.netという話をしてきた林です。今回はその発表内容を紹介します。

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非推奨となったapt-keyの代わりにsigned-byとgnupgを使う方法

apt-key(8)はapt 2.1.8より非推奨となりました。

Ubuntu 20.10 (Groovy)やそろそろリリースの時期が近づいてきたDebian 11(Bullseye)からはapt-keyを利用すると警告されます。

Warning: apt-key is deprecated. Manage keyring files in trusted.gpg.d instead (see apt-key(8)).

今回はapt-keyを使うのをやめて、代替手段へと(パッケージ提供側が)移行する方法について紹介します。

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Software Design12月号のDebian Hot Topicsでインタビュー記事が掲載されます

しばらく前にDebian Developerになった林です。 最近は日本からDebian Developerになった人がいないということで、新Debian Developerへのインタビューを受ける機会がありました。 2020年11月18日発売 Software Design12月号のDebian Hot Topicsのコーナーでちょっととりあげてもらっています。

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