フリーソフトウェア(2)

Chromium Embedded Frameworkへのコントリビュート体験談

最近、ChronosというChromiumベースのWebブラウザの開発をしている橋田です。仮想化ソリューションと組み合わせて、Windows環境で動作する仮想化アプリとして提供するプロダクトです。

Chronosでは、Chromiumブラウザを自作のアプリケーションに組み込むためのフレームワークである「Chromium Embedded Framework」を使っています(以降「CEF」と表記)。

先日、Chronosの開発を通じて、CEFに簡単な機能追加のパッチを提供しました。 今回はその体験を元に、CEFへのコントリビュートの流れを紹介します。

後半には、さらによくわかる特別コンテンツ(?)もありますのであわせてどうぞ。

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メール誤送信対策製品「FlexConfirmMail」のMicrosoft Outlook版をリリースしました

1. 概要

クリアコードでは FlexConfirmMail というフリーソフトウェアを開発しています。もともと2013年からThunderbird向けに開発を始めたメール誤送信対策製品で1、現在も国内外で数万ユーザーに利用されている割とポピュラーな製品です。

先週、FlexConfirmMailをMicrosoft Outlook向けに移植したバージョンを公開しました。MicrosoftのOffice APIを利用して一から実装したもので、Thunderbirdで実証済みの誤送信対策がMicrosoft Outlookでも使えるようになりました。

この記事では「誤送信対策を始めたい」・「会社で対策が必要だがどこから手を付けていいか分からない」といった企業の担当者の方を主なターゲットとして、この新しいアドインについてご紹介します。

  1. 2013年にconfirm-mailをフォークする形で開発を始めました。最初のコミットは 2013年9月6日 です。

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フリーソフトウェアライセンス(オープンソースソフトウェアライセンス)入門

最近、フリーソフトウェア(オープンソースソフトウェア)をいざ公開しようと思った時に、ライセンスの扱いに困った福田です。

ライセンスには様々な種類があり、シンプルなライセンスもあれば制限の強そうなライセンスもありますよね。私は最初、自分で選ぶならシンプルで制限が少ないライセンスの方が良いかな、と深く考えずに思ってしまいました。しかし、制限が強いということは、それだけ強い保護が受けられる、ということでもあると知り、世界がひっくり返ったような衝撃を受けました。

ライセンスには様々な種類があり、そこには様々な考え方がありますが、今回はフリーソフトウェアを大事にしたい場合のお勧めのライセンスの選び方や、使い方を紹介します。

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