2026年3月27日にLTS版 Fluent Package v6.0.3をリリースしました。
本記事では、Fluent Package v6.0.3の変更内容を紹介します。
Fluent Package v6.0.3
Fluent Package v6.0.3 では、以下の対応を行いました。
- 内部ライブラリ cool.io v1.9.3 で発生した特定条件下での深刻なメモリリークの解消
- Rubyのバージョンを 3.4.9 にアップデートしました
- 脆弱性対応のため同梱の Nokogiri (Windows版のみ) を更新
変更内容の詳細
内部ライブラリ cool.io v1.9.3 で発生した特定条件下での深刻なメモリリークの解消
Fluent Package v6.0.2 に同梱の cool.io v1.9.3 において、メモリ使用量が継続的に増加し続ける不具合が確認されておりました。 本リリースでは、この問題を解消しています。
- 影響を受ける環境
- TCP コネクションの接続と切断が高頻度で繰り返される環境下においてメモリリークが発生します。
- とりわけ
out_forwardプラグインを、keepalive false(デフォルト値)で運用している環境でメモリリークが容易に発生します。
- 原因
- Fluent Package が非同期I/O処理に利用している内部ライブラリ cool.io v1.9.2 および v1.9.3 に不具合が存在していました。Fluent Package v6.0.2 は cool.io v1.9.3 を同梱しています。
- TCP コネクションを切断する際、内部の監視オブジェクトを解放する処理がスキップされてしまい、メモリ上に不要なデータ(ゴミ)が蓄積し続ける状態となっていました。
- 対応
- 不具合を修正した
cool.iov1.9.4 をリリースし、Fluent Package v6.0.3 に標準同梱しました。
- 不具合を修正した
長期間稼働させた場合、システム全体のメモリリソースを圧迫し、OOM (Out of Memory) Killer 等によってプロセスが予期せず終了するリスクがあります。
out_forward をご利用中で、v6.0.2 へアップデート済みのユーザーの皆様におかれましては、本バージョンへの速やかなアップデートを強く推奨いたします。
※ なお、Fluent Package v6.0.1 以下のバージョンをご利用の場合は、本不具合の影響を受けません。
Rubyのバージョンを3.4.9にアップデート
Ruby 3.4.9 には複数のバグと脆弱性の修正が含まれています。詳細は Ruby 3.4.9 リリースノート をご覧ください。
Ruby 3.4.9 では以下の脆弱性が対応されます。
脆弱性対応のため同梱の Nokogiri (Windows版のみ) を更新
Windows版に同梱している Nokogiri をv1.18.10から1.19.2に更新しました。以下の脆弱性が対応されます。
関連リンク
パッケージの入手先や、インストール手順については以下のリンク先を参照してください。
まとめ
今回は、Fluent Package v6.0.3のリリース情報をお届けしました。 本リリースでは、長期運用環境での安定稼働を支える修正を実施しました。
ユーザーの皆さまには、Fluent Package v6 LTSへのアップデートをご検討くださると幸いです。
Fluent Package v6 LTS へのアップデート手順を参考にアップデートを検討ください。
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