ククログ(8)
OSS開発に参加する方法
こんにちは。7月にクリアコードに入社した藤田です。
クリアコードでは「フリーソフトウェアで稼ぐ」という理念をもとに、さまざまな活動がオープンになっており、 OSS開発もその一環です。
私が所属するチームは、Fluentdという拡張性の高いOSSのログ収集ソフトウェアを扱っています。 クリアコードに入社するとともに、新たなOSSに挑戦しております。
そこで、この記事では私なりのOSSに参加する方法についてご紹介したいと思います。 この内容に沿って作業されると、すぐにPull Requestを作成することができるかと思います。 それを足がかりにより大きな課題へ挑戦してみてください。
Fluentdを安全にバージョンアップしよう(td-agent -> Fluent Package)
こんにちは。データ収集ツールFluentdのメンテナーの福田です。
Fluentdのパッケージとして有名だったtd-agent v4が2023年12月31日にEOLとなり、 その後継パッケージとしてFluent Package(fluent-package) v5をリリースしています。
Fluent Packageでは多くのバグ修正や脆弱性対応が入っているので、 ぜひ最新版にアップデートをしていただきたいですが、 互換性は大丈夫なのか、アップデート前後でデータの収集はどうなるのか、 といった不安もあるかと思います。
本記事では、Fluentdを安全にアップデートするためのポイントを紹介します。
GroongaでANN検索(HNSWアルゴリズム)への道1: USearchに入門する準備
USearchに入門中の阿部です。
何のために入門しているかというとGroongaでHNSWアルゴリズムのANN検索をするためです。 そのためにUSearchを活用しようという魂胆です。
Groonga開発者に聞け!(グルカイ!)第70回とGroonga開発者に聞け!(グルカイ!)第71回でより詳しい全体像を説明をしているので合わせてご覧ください。
この数行の中にも専門用語が何個か登場しました。用語がわからないことには何も始まらないので、用語のとても簡単な説明とUSearchに入門するためにやったことのまとめ記事です。
理解が深まったタイミングなど、区切りごとに記事にしていくので乞うご期待!
PGroongaをデバッグするときの便利コマンド
PGroongaをデバッグ中の阿部です。
PGroongaはPostgreSQLの拡張機能です。つまりPGroongaのデバッグをするとなったらPostgreSQLを起動する必要があります。
デバッグの際は不要なデータや不要な設定がない、起動したてのPostgreSQLで実施したくなります。 不要データや設定があるとそれによって挙動が変わってしまい、スムーズなデバッグができないことが多いためです。
ということで、今回は不要データや設定のない起動したてのPostgreSQLを手に入れる便利コマンドを紹介します。
PostgreSQLの拡張機能を開発中の方や、デバッグと同様に不要なデータがない方がよいPostgreSQLが関係するテストを 実施したい方の参考になると思います。
Red Data Tools:RDocとRubyGemsを疎結合にしたい!
Ruby用のデータ処理ツールを提供するプロジェクトRed Data Toolsをやっている須藤です。そんなにデータ処理に関係はないのですが、1年ちょい前からRDocとRubyGemsを疎結合にする改良をRed Data Toolsメンバー(@mterada1228と@ericgpksと私)で取り組んでいました。先日、プルリクエストにするところまで仕上がったので、なにをやっていたのか、どうしてやっていたのかなどをここにまとめておきます。
通常版Fluent Package v5.1.0をリリース
こんにちは。Fluentdチームの藤田です。
2024年8月2日に通常版Fluent Package v5.1.0をリリースしました。 バグ修正やセキュリティ対応を主とするLTS版とは異なり、通常版は新機能などもリリースに含まれます。
本リリースでは、パッケージでいくつかの修正と改善を行い、さらにFluentdをv1.17.0に更新しました。
本記事ではFluent Packageの変更内容について紹介します。
GroongaのNormalizerNFKC*ノーマライザーにオプションを追加する(ステートレス編)
Groongaのノーマライザーについてお勉強中の児玉です。
今回は、GroongaのNormalizerNFKC*ノーマライザーに新しいオプションを追加した際の手順についてお話しします。 はじめてこの作業に取り組んだとき、どこから手をつけるべきか悩みました。 そこで、同じようにノーマライザーにオプションを追加したいと考えている方に向けて、私が学んだことをもとにその方法を紹介します!
Groonga開発者に聞け!(グルカイ!)第68回でも解説しているので、あわせてご覧ください!
LTS版 Fluent Package v5.0.4をリリース
こんにちは。Fluentdチームの藤田です。
2024年7月2日にFluent PackageのLTSの最新版となるv5.0.4をリリースしました。
本リリースでは、パッケージでいくつかの修正と改善が行われています。
本記事ではFluent Packageの変更内容について紹介します。
サポート事例紹介: Redisのフェールオーバーの原因調査
こんにちは。データ収集ツールFluentdのメンテナーの福田です。
今回の記事では、有名なインメモリデータベースであるRedisの障害調査を行った事例を紹介します。
また、この調査はクリアコードのFluentd法人様向けサポートサービスの一貫で実施したもので、 Fluentdとセットで周辺のフリーソフトウェアのサポートを実施した事例となっています。
Redisのトラブルシューティングや、クリアコードの法人様向けサポートサービスに興味のある方は、ぜひ本記事をご覧ください。
ノータブルコード18 - 真偽値を返すif/else
最近はレビューしていることが多いなぁと思っている須藤です。レビューをしていると「真偽値を返すif
/else
」をちょいちょい見かけるなぁと思い出したので18回目のノータブルコードとして紹介します。17回目のノータブルコードが2021年6月28日なので、3年強ぶりのノータブルコードです。久しぶり!