2026年10月29日に通常版 Fluent Package v6.1.0をリリースしました。
本記事では、Fluent Package v6.1.0の変更内容を紹介します。
Fluent Package v6.1.0
Fluent Package v6.1.0 では、以下の対応を行いました。
- 同梱のFluentdをv1.20.1に更新
- Rubyのバージョンを 3.4.12 にアップデートしました
- 同梱しているgemの更新
- rpm: RHEL 9.xや10.xの古いバージョンとの互換性を改善しました
- msi: エンタープライズサービスへのリンクが壊れていたのを修正しました
- rpm deb: LTOをRHEL 10.xおよびUbuntuでは無効化しました
- Windows版で
nokogiriの同梱を終了しました。nokogiriがインストールされていない場合にwinevt_xmlパーサーはREXMLを使用し、in_windows_eventlog2のブックマーク検証は従来より緩くなります - Windows ARM版のインストーラーの提供をはじめました
- パッケージ提供時に packages.fluentd.org を経由するようにしました
変更内容の詳細
同梱のFluentdをv1.20.1に更新しました
v1.19.xで見つかった脆弱性の修正に加え、各種不具合を修正したv1.20.1を同梱しています。
v1.20.x の詳細についてはFluentd v1.20.0をリリースを参照してください。
Rubyのバージョンを3.4.12にアップデート
前回の通常版のリリースは、v6.0.0であり、そのときにはRuby 3.4.5を同梱していました。 そのため、当時のバージョンからはいくつかの脆弱性修正が含まれています。
uri: CVE-2025-61594 (Ruby 3.4.7で修正)rexml: CVE-2025-58767 (Ruby 3.4.8で修正)zlib: CVE-2026-27820 (Ruby 3.4.9で修正)net-imap: CVE-2026-47240, CVE-2026-47241, CVE-2026-47242 (Ruby 3.4.10で修正)resolv: CVE-2026-80212 and CVE-2026-80213 (Ruby 3.4.11で修正)
詳細は、Ruby 3.4.7, Ruby 3.4.8, Ruby 3.4.9, Ruby 3.4.10, Ruby 3.4.11 および Ruby 3.4.12の各リリースノートを参照してください。
Windows ARM版のインストーラーの提供をはじめました
実験的ではありますが、Windows ARM版インストーラーの提供をはじめました。 今後のv7リリースを見据えて、お試し版を公開することにしたためです。
もし、何か問題をみつけたらFluent Packageのissueへフィードバックをお願いします。
なお、v6 LTS版についてはWindows ARM版インストーラーの提供予定は今のところありません。
パッケージ提供時に packages.fluentd.org を経由するようにしました
すでに先行して変更を適用しはじめていますが、パッケージのダウンロード時の手順において、 packages.fluentd.org を経由するようにしました。
利用が多いディストリビューションやバージョンのサポートを優先したり、EOLを判断したりする際の参考になることを期待して https://scarf.sh を導入したためです。 計測するのは、Scarfを経由したパッケージやリポジトリメタデータへのアクセスです。稼働中の環境数を直接示すものではありませんが、ディストリビューションやバージョンごとの利用動向を推測する材料として活用します。
scarf.shの導入にあたっては、CNCFおよびscarf.shの支援(CNCF枠としてスポンサー利用)を受けています。
導入の背景や技術的なポイントについては導入事例:scarf.sh導入によるOSSの利用動向分析を参照してください。
更新用のパッケージを配布するため、既存のユーザーが設定を変更する必要はありません。ただし、通信先を制限している環境では、従来の fluentd.cdn.cncf.io に加え、packages.fluentd.org と fluentd.gateway.scarf.sh への通信を許可する必要があります。
アップグレード手順について
古いバージョンからの更新手順については、Fluent Package v6 LTS へのアップデート手順を案内しています。 Fluent Package v5からだけでなく、Treasure Agent (td-agent)からの更新についても説明しています。
関連リンク
パッケージの入手先や、インストール手順については以下のリンク先を参照してください。
- Fluent Package ダウンロード (RHEL/Amazon Linux, Ubuntu/Debian, Windowsに対応)
- インストールガイド (パッケージごとにインストール手順を案内しています)
まとめ
今回は、Fluent Package v6.1.0のリリース情報をお届けしました。 本リリースでは、同梱ソフトウェアの刷新やWindows ARM版の提供をはじめました。
新機能をすぐに試したい場合には、通常版をご利用ください。
エンタープライズ用途では引き続きFluent Package v6 LTSの利用を推奨しています。
CloudNative Days Winter 2026登壇のお知らせ
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- 日時:2026年11月19日(木)14:50-15:20
- 講演タイトル:CVSS 9.8を含むCVE4件、Fluentdメンテナが経験した脆弱性対応の舞台裏
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- 講演概要: 2026年6月に実施した、「CVSS 9.8」のRCE(遠隔コード実行)を含む4件の脆弱性対応の舞台裏を紹介します。同時多発的な報告へのトリアージや、主要脆弱性情報データベース(NVD等)への反映遅延といった、OSSメンテナの一次体験に基づくリアルな課題を共有します。さらに、従来の脆弱性スキャナを補うために新開発した「設定診断ツール」の判断と設計についても解説。自社の脆弱性管理や優先順位の判断に直結する、実践的な知見をお届けします。
詳細は弊社プレスリリース: 「CVSS 9.8」含む4件の脆弱性にどう立ち向かったか?クリアコードのFluentdメンテナが「CloudNative Days Winter 2026」にて対応の舞台裏を紹介を参照してください。
脆弱性診断キャンペーン
クリアコードのFluentdサポートサービスでは、td-agentからの移行支援や、バージョンアップ支援等を実施しています。 それらの知見を活かし、fluent-package v6.0.4/v6.0.5にて修正された脆弱性が影響するかどうか、設定ファイルを診断するための支援ツールを開発・公開しました。
上記ツールは無償でご利用いただけますが、先着数社様限定で、設定が影響を受けるかどうかの無料診断キャンペーンを実施しています。(予定社数に達し次第終了いたします。) お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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