2025年11月11日にLTS版 Fluent Package v6.0.1をリリースしました。
本記事では、Fluent Package v6.0.1の変更内容を紹介します。
Fluent Package v6.0.1
Fluent Package v6.0.1では、以下の改善を行いました。
- Rubyのバージョンを3.4.7にアップデート
- 同梱のFluentdをv1.19.0からv1.19.1に更新
- tmpfiles.dによってFluentdの一時ディレクトリーが消去されてしまう問題を修正
- Windows版インストーラーで、空白を含むパスへのインストールがエラーとなる不具合を修正
この記事では、Fluent Package v6.0.1の主な変更点を詳しく解説します。
変更内容の詳細
Rubyのバージョンを3.4.7にアップデート
Ruby 3.4.7には複数のバグと脆弱性の修正が含まれています。詳細はRuby 3.4.7 リリースノート をご覧ください。
同梱のFluentdをv1.19.0からv1.19.1に更新
Fluentd v1.19.1では以下の修正が含まれています。
YAML形式の設定: 配列表記をサポート
これまで複数の値を設定する場合には、retryable_response_codes: 503, 504 のようにカンマ区切りで値を記述する必要がありました。
この修正により、
retryable_response_codes: [503, 504]
や
retryable_response_codes:
- 503
- 504
と、よりYAML形式らしく記述できるようになりました。
※ $arg という特殊な要素のみ、以前から配列表記をサポートしてました。
※ 配列で設定するオプションに、単一の整数値を指定すると設定エラーが発生する問題がまだあります。詳細については #5149 を参照ください。
tmpfiles.dによってFluentdの一時ディレクトリーが消去されてしまう問題を修正
Fluent Package v5.0.8 で先行して修正されていた不具合を、Fluent Package v6.0.1 に取り込みました。
一部のLinuxディストリビューションでは、以下のようにtmpfiles.dが設定されており、一時ディレクトリー/tmp内のファイルやディレクトリが10日以上使用されない状態が続くと削除されるようになっています。
q /tmp 1777 root root 10d
out_fileとout_secondary_fileで出力するときに一時ディレクトリー/tmp/fluentd-lock-{...}/を利用していますが、
out_fileまたはout_secondary_fileでの出力が行われない状態が続くと/tmp/fluentd-lock-{...}/がtmpfiles.dによって削除される場合がありました。
/tmp/fluentd-lock-{...}/がFluentdの稼働中に削除されると、out_fileとout_secondary_fileの出力で次のようなエラーが継続的に発生する状態になります。
2025-09-11 14:33:29 +0900 [warn]: #2 failed to flush the buffer. retry_times=0 next_retry_time=2025-09-11 14:33:30 +0900 chunk="63e7fdca888e679a6fcdefb0c120bf58" error_class=Errno::ENOENT error="No such file or directory @ rb_sysopen - /tmp/fluentd-lock-20250911-1545462-74fvkh/fluentd-foo.lock"
通常は定期的に何らかの出力が行われるため、このエラーが発生する状態になることは稀なケースであると思いますが、もしこのエラーが発生した場合には、リトライ回数の上限になるまでに Fluentd を再起動すれば復旧します。
本リリースでは、/usr/lib/tmpfiles.d/fluentd.confにルールを追加し、/tmp/fluentd-lock-{...}/が自動削除の対象外となるようにしました。
Windows版インストーラーで、空白を含むパスへのインストールがエラーとなる不具合を修正
Fluent Package 6.0.0 のWindows版インストーラーでの不具合を修正しています。
Fluent Package のインストール先を変更し C:\program files\fluentd のように空白を含むパスへのインストールで、エラーが発生する不具合を修正しました。
関連リンク
まとめ
今回は、Fluent Package v6.0.1のリリース情報をお届けしました。 本リリースでは、長期運用環境での安定稼働を支える修正を実施しました。
ユーザーの皆さまには、 Fluent Package v6 LTSへのアップデートをご検討くださると幸いです。 Fluent Package v6 LTS へのアップデート手順を参考にアップデートを検討ください。
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