ククログ(3)
Fluent Package v6 LTS へのアップデート手順
2025年8月29日に、Fluentdの安定版パッケージの新シリーズである、Fluent Package v6 LTSをリリースします。
本記事では、Fluent Package v6 LTSへのアップデート方法について紹介します。
Fluentdの安定版パッケージ新シリーズ Fluent Package v6 LTS リリース - 運用コスト・ランニングコスト削減
2025年8月29日に、Fluentdの安定版パッケージの新シリーズである、Fluent Package v6 LTSをリリースします。
現在の安定版パッケージであるFluent Package v5 LTSシリーズは、今年2025年末でサポート終了となります。 本リリースはその次期シリーズであり、2027年末までサポートされます。
また本リリースでは、ゼロダウンタイム・アップデート/リスタート機能、リカバリーの簡易化、パフォーマンス改善など、運用コストやランニングコストを削減する機能改善を多数実施しています。 v5 LTSシリーズは2025年末でサポート終了となりますので、それまでにぜひアップデートしてください!
本記事では、Fluentd開発者が最新のリリース内容を紹介します。
Active Record ADBC adapter - ADBCで大量データを高速移動!Ruby on RailsアプリからDuckDBも使えるよ!
Ruby用のデータ処理ツールを提供するプロジェクトRed Data Toolsをやっている須藤です。
数年前からRuby on RailsアプリケーションでADBCを使えるとよさそうだなぁと思っていた(証拠1、証拠2)のですが、ついにそれが動くようになったのでactiverecord-adbc-adapterとしてリリースしました。
ADBCとはArrow Database Connectivityの略で、Apache Arrowを使ってDBと高速に大量データをやりとりするための仕組みです。Active RecordでADBCを使えるようになると、Ruby on Railsアプリケーションでの大量データのやりとりが速くなります。また、Active Record経由でDuckDBも使えるようになります。DuckDBもADBCをサポートしているからです。
Rabbit 4.0.0 - ついにGTK 4に対応!
Rubyist用プレゼンテーションツールRabbitを開発している須藤です。
GTK 4に対応したRabbitをリリースしたので自慢します。GTK 4に対応したのでバージョンを4.0.0にしています。メジャーバージョンアップですが、大きな非互換はないはず。だれも使っていなそうな機能が消えたくらい。
Fluentd v1.19.0 リリース - 運用コスト削減
2025年7月30日にFluentdの最新版となるv1.19.0をリリースしました。
本リリースでは、多くの機能追加や不具合修正をしています。 特に、運用コストとランニングコスト削減に効果のある機能や安定性向上の強化を複数実施しています。
本記事では、Fluentd開発者が最新のリリース内容を紹介します。
ブラウザーの拡張機能でコンテンツ内に安全に情報を埋め込む方法のベストプラクティスとバッドプラクティス
Firefoxの拡張機能開発で育ち、今はChrome/EdgeなどのChromium系ブラウザー向け拡張機能も開発している結城です。
これらのブラウザー向け拡張機能では、拡張機能が能動的にUIを表示する方法が限られています1。能動的に任意の位置にUIを表示したい場合、windows.create()でウィンドウを開くか、コンテントスクリプトを使ってコンテンツ内にUIを埋め込むかのどちらかの方法を取る必要があります。
この記事では、後者の「コンテンツ内にUIを埋め込む」やり方について、現時点でのベストプラクティスと、それ以外の方法の問題点を紹介します。
最初に結論だけ述べると、mode:'closed'のShadow DOMを使い、画像などは拡張機能のパッケージ内に含めておくのが現状でのベストで、それ以外の方法は全てセキュリティまたはプライバシー保護の点で問題があります。
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拡張機能向けのAPIでは「デスクトップ通知」「(ツールバーボタンのクリック操作で開かれる)ポップアップ」「サイドバー(Firefox)」「サイドパネル(Chrome、Edge)」など拡張機能がUIを提供できる機能がいくつかありますが、ユーザー操作に対するイベントリスナーの中で直接的に呼び出した場合しか機能しなかったり、表示できるUIの形状が固定されていたりといった制限があります。 ↩
Inkscape: 拡張機能の開発に入門するよ!
2年に1回くらいInkscapeを使って図を描いている阿部です。
みなさんはInkscapeをご存知でしょうか。 すこぶるざっくりいうとお絵かきソフトです。
Inkscape: https://inkscape.org/
そのInkscapeには拡張機能というのがあって、便利な機能を開発して組み込めることを最近知ったので入門してみました。
公式ドキュメントの通りに進めていくと入門できるので、そこには公式ドキュメントにおまかせして、ドキュメントに書いていない補足情報とかを共有します。
Firefox ESR140.1のリリースとFirefox ESR128のサポート終了について
来る9月16日に、Firefoxの法人向け長期サポート版であるFirefox ESR1の、1つ前のメジャーバージョンにあたる「Firefox ESR128」のサポートが終了します。
Firefox ESRは現在、ESR140とESR128の2つのバージョンが存在しており、8月19日には、それぞれのセキュリティアップデート版であるESR140.2とESR128.14がリリースされる見込みです。 このうちESR128.14はESR128の最終バージョンになる予定で、ESR140.3のリリースをもってESR128はサポートが終了する旨予告されており、以後はESR140への移行が強く推奨されます。
当社では、Firefox ESR128からESR140の間の変更点のレポートを公開しており、このレポート中では10のカテゴリーに分けて、法人利用に影響が及ぶと考えられる変更点を詳細に紹介しています。 この記事では、その中で特に影響度が大きいと考えられる項目を5つのカテゴリーから抜粋してご紹介します。
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Extended Support Release。通例、1年間のセキュリティアップデートが提供され、その間は機能的な変更は行われない。 ↩
Redmineのバージョンアップサポートの事例紹介(Knowledgebaseプラグインを置き換え)
2025/07/25に開催されたRedmine Japan vol.4に参加した阿部です。
Redmine Japan: https://redmine-japan.org/
普段はあまりこういったイベントには参加していないのですが、最近はRedmineのプラグインを開発したりしているので参加しました。
いろいろな方とお話するとRedmineバージョンアップ時に苦労されている様子でしたので、ご参考までに弊社で行ったバージョンアップの事例を紹介してみます。
ハンズオン: Redmine環境に高速な全文検索プラグインを導入してみよう(PostgreSQL編)
Redmineを高速全文検索するプラグインの開発に参加している児玉です。 ククログではこれまで何度かこのプラグインについてご紹介してきましたが、今回はDebian/Ubuntu向けハンズオン形式で「手を動かして」実際に導入するまでを紹介します! (他のOSをお使いの場合は、適宜コマンドやリポジトリ登録方法を読み替えて進めてください。)