こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
2025年11月18日,19日に開催されたCloudNative Days Winter 2025にて、 クラウドネイティブ時代に進化し続けるFluentdというタイトルで、 弊社の藤田と一緒に発表を行いました。
当日の発表内容を改めて紹介します。
発表スライド
発表動画
当日の発表(動画)のアーカイブは、次の公式ページにて公開されています。
クリアコードでは、Fluentd関連動画を公開しているのであわせて参考にしてみてください。
伝えたいこと: Fluentdは進化を続けているよ!
この発表で一番伝えたいことは、Fluentdは進化を続けている、ということです。 例えば、近年、次のような点でFluentdは進化をしてきました。
- OpenTelemetry対応
- ゼロダウンタイム・リスタート/アップデート機能の追加
- Zstandard圧縮機能サポートなどのパフォーマンス改善
- 安定したログ収集
- マルチワーカー・スレッドなどの高負荷環境での安定動作
- 障害時のリカバリー対策
詳細は次のブログをご覧ください。
- Fluent Package v6 LTSで利用可能になった OpenTelemetry プラグインを紹介
- Fluent Package v5.2.0 リリース - ゼロダウンタイム・アップデート
- Fluentdの安定版パッケージ新シリーズ Fluent Package v6 LTS リリース - 運用コスト・ランニングコスト削減
また、コンテナ環境では、より軽量なFluent Bitがノードに組み込むログ転送エージェントとして多く使われるようになってきていますが、 Fluent BitとFluentdを組み合わせることも可能です。

リッチなフィルタリングやフォーマッティング処理が必要な場合は、ぜひFluentdのカスタマイズ性の高さを活かしてもらえればと思います。
CloudNative Days Winter 2025では、今後のFluentdの活躍の可能性も感じました。 というのも、AIのパイプライン上で、精度のために以前とは異なる観点でのデータ前処理が必要そう、という話が複数挙がっていたからです。 そのような処理はFluentdが得意とするところなので(プラグインを簡単に作成・追加できます)、ぜひ活用を検討いただき、お気軽にご相談いただければ幸いです。
まとめ
2025年11月18日,19日に開催されたCloudNative Days Winter 2025にて、 クラウドネイティブ時代に進化し続けるFluentdというタイトルで発表を行いました。
Fluentdについて興味のある方は、ぜひ次もご覧ください。
- Fluentd公式ウェブページ
- Fluentd診断ツールガイド
- 2023年11月に修正した「データ収集がエラーを出さすに停止してしまうことがある」という深刻なバグについて、簡単に診断できるツールを公開しています
- 影響度の高い不具合一覧
- Fluentd/Fluent Bit で実現する楽なKubernetesのログ運用 CloudNative Days Tokyo 2021
- 日本コミュニティ向けのXアカウント @fluentd_jp
- コミュニティ日本語Q&A
また、クリアコードはFluentdのサポートサービスを行っています。 プラグインの開発や、Fluent Packageへのアップデートのサポートなどをいたしますので、詳しくはFluentdのサポートサービスをご覧いただき、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。